女性に腸内環境を整えてほしいワケ

女性として生まれもつチャレンジ

ジェンダーレス、ダイバーシティといった性差にとらわれない社会が到来していますが、生物学的に男女の差が存在している事実は存在します。私たちは、生物学的性別としての「女性」に向かい合う女性たちを応援したいと考えています。

まず、生命の神秘ともいえる「子どもを授かる」という男女の共同作業において、圧倒的にからだにかかる負荷が大きいのは女性です。また、その負荷は一時的なものではなく約10か月という長期間にわたります。

次に、女性には子どもをつくるか否かに関わらず、男性とは異なる臓器特性(子宮、腟、卵巣などの存在)や異なるホルモンバランス、月経の存在といった非常にデリケートな課題と向き合うことが要求されます。

このことからも分かるように、女性には男性以上に、毎日の健康を普通に維持することに難しさが生まれながらにして存在しているのです。

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子どもに影響する母親の健康

ここでは、最初に述べた「子どもを授かる」という女性特有の環境について考えてみましょう。「ドーハッド(DOHaD*)学説」というのを聞いたことがあるでしょうか?ドーハッド学説とは、「胎児期や生後直後の健康・栄養状態が、成人になってからの健康に影響を及ぼす」という考え方です。胎児期や生後直後に赤ちゃんが自分の意思で栄養や環境をコントロールすることはできませんから、この学説は、イコール母親となる女性のライフスタイル(生活習慣)が非常に重要となることを意味しています。

良好な腸内環境維持は健康のベース

腸内環境(腸内フローラ)が、メンタル面も含めた全身の健康に重要なことは理解が進んできましたが、特に妊娠を考える女性には、健康的な腸内環境がご自身の健康維持だけでなく、胎児や出産後の赤ちゃんにも大きな影響を与えることへの認識はまだまだ浸透していません。母親の栄養状態や腸内環境が胎児の発育、出産後の赤ちゃんのアトピー発症や糖尿病などの疾患発症に影響を与えることは既に科学的に明らかにされています。ぜひ、皆様にはこのことを意識していただき、うまくプロバイオティクス(生きた善玉菌)を日常のライフスタイル改善に取り入れていただければ幸いです。

 

DOHaD:  Developmental Origins of Health and Disease の略 

 

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