プロバイオティクス(生きた善玉菌)の選び方

「プロバイオティクス(生きた善玉菌)を摂ったほうがいいのはわかっているけど、一体どれを選べばいいの?」や「プロバイオティクスは何となく良さそうなものを選んでいる」というお客様の声がよく聞かれます。

乳酸菌・ビフィズス菌が配合されたサプリメントは無数に販売されており、どれを選ぶべきかわからない人は多いのではないでしょうか。

ここでは、プロバイオティクス サプリメントを選ぶ際のポイントをお伝えします。

 

まず、プロバイオティクスとは?

2013年、国際プロバイオティクス-プレバイオティクス学術機関(ISAPP)は、世界保健機関(WHO)/ 国連食糧農業機関(FAO)による定義を批准する形で、プロバイオティクスを「適正な量を摂取することにより宿主に有用な作用を発揮する、生きた微生物」と定義しています。乳酸菌やビフィズス菌もプロバイオティクスの仲間です1,2 

この定義に基づいて、必要なプロバイオティクスをどのように見つけるべきか『確認すべき6つのチェックリスト』をご紹介します。

 

1. 使用目的に合った菌株が配合されているか
プロバイオティクスには、消化を助けることに特化した菌株や、腟の健康をサポートする菌株もあります。3  数多くの菌株が存在しますが、役割や働きは各々異なります。そのため、自分自身の使用目的にあった菌株が配合されているか確認するようにしましょう。

 

2. 十分な研究実績があるか

スーパーで野菜を購入する際に安全性を求めるように、プロバイオティクスにも安全性を求めましょう。特に複数の菌株が配合されたサプリメントは、ヒトが摂取してどのような結果が出たか研究で明らかになっていなければ、安全性が担保されているとはいえません

また、特定のプロバイオティクスが免疫や胃腸の健康をサポートすると示している等、単一株のプロバイオティクスの利点を実証している臨床研究も確認するようにしましょう4   臨床研究は、方法、集団の特徴、結果が異なります。だからこそ、専門家による研究結果が使用目的に合った摂るべきプロバイオティクスであるかを決めるのに役立ちます。

 

3. プロバイオティクスの個性 ー『属・種・株』を把握しましょう
すべてのプロバイオティクスが異なります。 現在、多くの企業から販売されているほとんどのプロバイオティクス商品は、属と種のみが商品ラベルに記載されています(例:ラクトバチルス属アシドフィルス、ビフィドバクテリウム属ラクティス)。 しかし、記載されていない重要な要素があります。それは『』です。

プロバイオティクスは、属・種・株によって分類されています(例: ラクトバチルス属アシドフィルス NCFM®)。 すべての乳酸菌がヒトに恩恵をもたらすわけではありません。

細菌は属・種・株に由来する名前が付けられていますが、ヒトにとって真の恩恵を示すエビデンスがなければ、単純に細菌としてしか分類ができません。そのため、菌株が特定され臨床研究されたプロバイオティクス(ラクトバチルス アシドフィルス NCFM® やビフィドバクテリウム属ラクティス Bi-07 など)を配合し、株名まで記載されたサプリメントを購入しましょう5  

 

4. 菌株の数が重要! ー 多ければ多いほど良いとは限らない
各プロバイオティクスの配合数(菌株数)は、多ければ多いほど良いというわけではありません。 各菌株の推奨摂取量は、臨床的に有効な量である必要があります。 例えば、ある研究で100億CFU*のプロバイオティクスに関連する効果が示された場合、そのプロバイオティクス商品には、100億CFUの菌株が配合されている必要があります。(それ以上それ以下の菌株数では有効性が確かとはいえません。)

エビデンスを元に菌株数が設決められたプロバイオティクス商品を選ぶことが大切であり、インナヘルス商品は30年以上の研究実績に基づき、使用目的に合わせた十分量の菌株数が配合されています。

* CFU: Colony Forming Unit(コロニー形成単位) の略で、生きた菌の数を数える際の単位として使用されます。数値が大きいほど、たくさんの生きた菌が存在しています。

 

5. 賞味期限までプロバイオティクスが生きているか
プロバイオティクスは時間とともに死滅する可能性があり、賞味期限までの有効性が保証されていない場合、商品ラベルに記載されているよりもはるかに少ない菌株数しか摂取できない可能性があります。
また、プロバイオティクスは熱・光・湿気に非常に弱いため、これらから保護する必要があります。 インナヘルス商品には、特殊容器 Activ-Vial™を採用しており、この二重壁構造(乾燥剤内蔵)が湿気・光・熱から菌を保護します

各販売会社で様々な包装でのプロバイオティクス商品を展開していますが、どの商品であっても、極端な温度や様々な湿度にさらされた条件下でもプロバイオティクスが生存可能であると証明する安定性試験を実施している必要があります。そのため、適切な保管条件については商品ラベルを確認し、それに応じて保管するようにしましょう6  

 

6. 製品品質・汚染物質の検査が行われているか
一部のプロバイオティクス商品には、特定の汚染物質(カビ、酵母、潜在的に有害な細菌や菌類)やアレルギー成分が含まれていることがあり、健康に悪影響を引き起こす可能性があります。プロバイオティクス商品販売会社が、どのような検査を実施しているかは、購入する前に調べるようにしましょう。